「茅ヶ崎S」内覧会に行きました

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こんにちは。村田淳です。
先日、家をつくろう会議メンバー・都留理子さんの「茅ヶ崎S」の内覧会に伺いました。
この家は旗竿地に建つ27坪ほどの住宅で、アプローチに面した南面以外は隣家に囲まれています。

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このような立地ゆえ、2階のリビングでは、周囲ではなく空に視線が誘導されます。
まるで対角線に屋根に切れ目を入れて持ち上げたような、三角形のハイサイドライトから差し込むやわらかな光が印象的でした。
このハイサイドライトは北西向きなので、夕暮れ時もきれいでしょうね。

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今回はライティングデザイナーの方と協働されたそうですが、間接照明や階段下収納に組み込まれた照明にも光へのこだわりを感じさせます。
この収納は扉の大きさがランダムに割り付けられていますが、照明は均等な明るさに調整されているそうです。
スイッチやコンセントも目立たない位置に配置され、光を受ける天井や壁が抽象的な面となるように意識されているようでした。
ちなみに、窓枠(枠無しですが)の見込み部分は光を反射するように、わざわざ塗料の種類を変えて光沢がある塗装がされています。

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キッチン背面の造作家具には、洗面台や洗濯機、小さな机などもきれいに収納されています。
キッチンまわりに必要な物が揃っているので、家事動線もコンパクトになりますね。

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上の写真は、キッチン調理台側面に付けられたスイッチ。

このように、収納や使い勝手などの利便性を考慮しつつ壁や天井などを抽象的な面としてつくりこむ繊細さと、大きなハイサイドライトのように明快な建築的構成を求める大胆さが同居する設計姿勢に刺激を受けたのでした。

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(この写真のみ都留理子建築設計スタジオからいただきました。他は村田の撮影です。)

村田 淳 @家をつくろう会議
http://iekaigi.com


2015-11-13 | Posted in 建築のこと, 村田淳No Comments » 

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