月島もんじゃ

現地調査のため月島へ。
月島周辺は独立直前に半年程活動したエリアで少し懐かしい。月島といえばもんじゃ。当時は食堂で隣の席に座る見ず知らずのカップルに土手のつくり方を教える程の奉行っぷりだったが、月島を離れた今はもんじゃを食べる機会も少なくなった。

目的地は月島西仲通り商店街の少し先。
駅の改札を出た辺りからもんじゃの匂いがするような気がしたが、70店を超えるもんじゃ店が並ぶ月島もんじゃストリートなのだから当然といえば当然。
目線を上方に向けるとアーケードの上から古い町並みが顔を出す。
夜に仲間ともんじゃを食べに行くのは楽しいが、こうやって昼に訪れる月島も風情があって良い。

アーケード

付近では再開発も進んでいるが、低層高密度地域特有のこんな雰囲気もいつまでも残って欲しい。
今回の案件は古いものと新しいものがもんじゃのようにぐちゃぐちゃと混ざり合って共存する町並みの場所で空間を考える機会になりそうだ。

もんじゃの語源は文字焼きで、文字を覚えるために鉄板の上に小麦粉で文字を書いたと聞いたことがある。
鉄板に小麦粉で図面を描きながら考えるのは少々厳しいし、そんなことはしませんが、こうして月島やもんじゃのことを考えるのはそれだけでとても楽しい。結局もんじゃは食べていないが、このテキストを読まれた方はきっともんじゃがが食べたくなったに違いない笑

今日はもんじゃのことばかり書きましたが、このように建物の設計を始める時にはその場所固有の「何か」が必ずついてきます。これらのワクワクは、設計者として活動していて良かったと思える瞬間でもあります。やはりマニアックなんでしょうね。
ということで「私が住もうとしているエリアをこの変態はどんな風に読むんだろう?」と気になった方からのオファーお待ちしております笑

長谷部勉@家をつくろう会議


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