たかが・・・されど・・・

先日、現在工事中のお施主様より、とある部分のモックアップの画像が送られてきました。
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こちらは2世帯住宅の階段に設置する手摺りの原寸模型の写真です。

親世帯のお父様と幾度かお打ち合わせをさせていただき、最終的に当事務所が図面化したものを基に、なんと、お施主様自らが作成されたものです!

ここまで真剣にとり組まれているご家族と共に、家づくりに関われる幸せをかみしめつつ身の引き締まる思いになりました。

ちなみに、こちらがお打ち合わせ前の設計図です。

A08- 展開図(山﨑邸) 20150106この図面のディティールで造られた別件の写真がこちらです。  aRIMG26212

aRIMG19211高価な材料を用いずともプロポーションを整えるだけでグッと空間が引き締まります。

その他にもこんな形状で造ることもあります。
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単に、握りやすさという機能を満たすのであれば、丸棒を既製品の手摺り受け金物を用いて固定すれば手っとり早く済ましてしまえますし、実際に今回はそのような話しも挙がりました。

しかし、たかが手摺り。されど手摺り。せっかく自分たちの住まいをつくるのですから、愛着のもてる意匠と共に過ごしていきたいところです。

そこで機能を充分満たせるように、握りやすく指掛かりが自然にしっくりくるような丸みを帯びた形状をとり込んだデザインとして、壁からの離れもいつもよりもたせました。

実際の木で削られた手摺りが設置されることが今から楽しみです!

杉浦 充 @家をつくろう会議
http://iekaigi.com


2015-09-18 | Posted in 建築のこと, 杉浦充No Comments » 

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